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草木 (Somoku) - 長谷川白紙 (Hakushi Hasegawa)
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草木 (Somoku) - 長谷川白紙 (Hakushi Hasegawa)
羊裘まとい 釣るときは
泡にも 耳 耳 澄まして
空気に投げ歌う線は
針のよう
なのに

柔らかなまま
渦を巻いて
髑髏に響く
熱は箔を
丸めていく

端から押し詰めて
潰し逃がす悄々
さあ 固めて 焼き上がる
わたしの脳の枷を
熱る蜜に削ぎ入れて
脂たちが 体を離れ 浮き立ちて
焦げついたら
眠るような嵐から
編めるまで読み切るのだ

空の頭 甘くなって
温度が耳を繰るまで
目の裏
埋める泡のリズム
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